現場からの報告3〜karagoz(カラギョズ)
オスマン帝国の影絵芝居

| カラギョズとはトルコの伝統影絵芝居の名称であり、主人公の名前でもあります。意味はトルコ語で「黒い瞳」。オスマン帝国の最初の首都であったブルサに実在した人物と言われています。内容は主人公カラギョズと相手役のハジワットとのかけあいを中心に、様々な登場人物の話が展開されます。笑いあり、辛らつな風刺あり、お色気ものもあり。ただしお色気ものはその後に不謹慎とされ上演を禁止されました。画面はブルサのカラギョズ博物館の上演ルーム。スクリーンの裏に演じ手がいて、1本、または2本の棒で人形を動かします。演じ手が声も担当し、タンバリンなどの楽器で音の効果を出します。 |

| 人形は本来ラクダの革で作られました。近年ではラクダの革が手に入りにくいため、代わりに牛の革を利用しています。全ての作業が手によるもので、製作行程は簡単ではありません。人形作りの作家はトルコ国内でも数えられるほどしかおらず、しかも現代社会では需要がないため職業としては成り立ちません。作家たちの生活は豊かではないそうです。 毎年11月〜12月頃にブルサで開催される「カラギョズフェスティバル」では、国内からはカラギョズの演じ手や関係者、海外からは各国の様々な人形芝居の演じ手が招待され、展示、上演が行われます。昨年はアクチェの店長が日本人として参加し、カラギョズと日本の落語の共通性について講演をしました。 |